お子さまの聴力検査のために受診できるか問い合わせをいただくことがあります。
健診で受診を指示されることが一般的ですが、呼び掛けに対する反応の悪さや言葉の発達の遅れで難聴を疑われ受診を勧められることもあります。
ただ、乳幼児では大人と同じような聴力検査はできません。代わりに音に対する反応を脳波で検査するABR検査が一般的です。ABR検査中は寝ていることが条件で、病院という慣れない場所で乳幼児が寝るためには鎮静剤を使ったとしても少しまとまった時間が必要です。その間、検査室では他の聴力検査ができなくなってしまうこともあり、精密検査を行える施設は限られています。
そのため精密検査を受ける前に、かかりつけの耳鼻科で耳垢や中耳炎の診察をまず行います。その結果、必要と判断されたら検査の行える医療機関へ紹介となります。
難聴を判別するための基準として
『お子さまの後ろからささやき声で名前を呼んだとき反応できる』という項目が重要視されます。一回でできれば十分聞こえている可能性が高いですが、遊びに集中していると、聞こえていても反応できるとも限りません。聞こえについて心配なことがあれば是非ご相談ください。