妊娠中は鼻がつまったり、鼻血が何度も出たりと鼻のトラブルが増えやすいです。
女性ホルモンの増加がアレルギーの炎症を増悪させたり、自律神経の変化をおこしたりすることに加え、体内の水分量や血液量がすることが鼻づまりや鼻出血の原因だと考えられています。
アレルギー性鼻炎についてはマスクやめがね、うがいや洗顔、部屋の掃除や布製品の洗濯が基本になりますが、妊娠3~4か月以降は薬の胎児への影響も低下してくるので、薬を使うこともできます。抗ヒスタミン薬のポララミン・ジルテック・クラリチンやステロイド点鼻薬が広く使われていますが、内服薬には眠くなったり、抗コリン作用(副交感神経が抑えられ口喝や便秘になること)が出やすいものも含まれます。
ただでさえホルモンのせいで鼻の調子が悪い時期に薬の使用も制限されると、睡眠不足や鼻血のストレスが妊娠に悪影響を及ぼしてしまいます。慎重に薬を選びながら安全に治療を進めていくことが大事です。